Column

トレーナー コラム

有田 美紀氏コラム

食と健康について
街行く人々の姿を見て思うことがあります。
「あの人、もう少し胸を張って歩いたらキレイなのに…」
「もっと膝を伸ばして歩いたらカッコいいのにな」
「あの人危ない! 足首があんなに曲がってる…」
どんなにキレイにお洒落やお化粧をしていても、歩き方や動作にかたよりがあると「美しく」は見えてこないものです。

歩き方や動作は、日常の行動から作られます。
かたよった動作を続けると姿勢が悪くなり、肩こりや腰痛を引き起こす原因にもなりますが、改善するよう意識して動けばカラダは正しい姿勢へと変化していきます。

これは「食と健康」についても同じです。カラダを動かすエネルギーの基礎は食べものであり、私たちが食べたものによってカラダは作られます。
食事は私たちが生きていく上で必要不可欠なもので、いろいろな食べ物をバランス良く摂らなければカラダを効率よく動かすことはできません。

最近では「健康のため」「ダイエットのため」と食事制限を試す方も多くいらっしゃいますが、そんな方々からよく聞くのが『風邪を引きやすくなった』『睡眠は充分とっているのに疲れが取れない』『なんだかイライラする』『頭がボーっとする』『肌の調子が悪い』といったお悩みの声。
これらは食事制限によってカラダの隅々まで栄養が行き渡らずに起こる弊害の代表格なのです。
また食事を制限すると「次にいつ栄養分が入ってくるか分からないから溜めておかないと!」とカラダが判断し、溜め込みやすいカラダになってしまいます。
すなわち健康やダイエットのためにやっていることが、かえってエネルギーを使いにくい非効率なカラダへと変化させる結果を招いてしまうのです。

バランスのとれた食事は良い細胞を作り、カラダを動かす活力へとつながります。
食事制限によってうまく機能していないカラダで運動をしても健康は保てません。「適切な食事と、適度な運動」こそが健康なカラダ作りの条件です。

適切な食事を心がけるためには、少しずつ習慣化していくことが大切です。
朝ご飯を食べる時間がない時は温かいスープやお味噌汁を飲むだけでも良いと思います。
また食事の際には野菜やキノコから先に食べてしっかりと咀嚼することで、栄養の吸収率も高くなります。
パンをご飯に変えるのも良いですね。栄養素はもちろん咀嚼回数が増えることで満足感が増し、ドカ食いや甘いものへの欲求を抑えることができます。

思い立った“今”からでも決して遅くはありません。適切な食事から…、適度な運動から…。
一つひとつを習慣化していきながら、健康なカラダづくりを始めましょう!

有田 美紀 プロフィール
1973年大阪生まれ。箕面自由学園高等学校卒業後、大阪YMCA社会体育専門学校に入学。 卒業後、民間フィットネスクラブ等にて18年間ジムインストラクター、スタジオ指導(エアロビクス、ストレッチ等)、プール指導(水泳、アクアビクス等)、また公民館での高齢者指導などで活動。
  • NESTA-PFT(パーソナルフィットネストレーナー) 取得
  • 健康・体力づくり事業財団 健康運動実践指導者 取得
  • 日本Gボール協会 JSA認定インストラクター 取得

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