乳酸
カラダを動かすエネルギーを作るため糖を分解しています。
このときできる生成物が「乳酸」です。
短時間で激しい運動は乳酸が溜まりやすいと言われています。
それは、運動のエネルギー源として糖が多く分解されているからでしょう。
以前はこの乳酸が、疲労を感じさせる疲労物質として考えられていました。
しかし、乳酸は30分も経てば消えてしまうのですから「乳酸=疲れ」ではないということです。
乳酸はエネルギー
実は、乳酸はミトコンドリアを通してエネルギー源として再利用されるているのです。
筋肉には、速筋線維と遅筋線維という2つの筋線維が存在します。
速筋線維は、ミトコンドリアが少なく、すばやく収縮する事ができる筋肉で、大きな力を瞬間的に発揮すし、瞬発力に優れた筋肉です。
遅筋線維は、ミトコンドリアが多く、持久力に優れた筋肉です。
ミトコンドリアは乳酸を吸収してエネルギーに変えます。
ミトコンドリアの少ない速筋線維で、生成された乳酸をミトコンドリアの多い遅筋線維がエネルギーとして再利用しているのです。
持久力に優れた筋肉のエネルギーになるのですから、持久力の向上にもつながりるのです。
乳酸を味方にしよう
乳酸を上手に使って長く運動することができれば効果を高めることができます。
オススメなのは「インターバル速歩」。
インターバル速歩とは、「早歩き」と「ゆっくり歩き」を3分間ずつ交互に繰り返すウォーキング法です。
3分は頑張って早歩きをし、3分はゆっくり歩いて休めむ。
乳酸が十分にでて、ミトコンドリアの増加を促すことができ、持久力アップに繋がります。
乳酸は敵じゃない!
マラソンといえば、42.195kmという長距離を走る気力と体力がとても必要なスポーツですよね。
そこで重要になるのが、呼吸によって、いかに酸素を摂り込んで、エネルギーを効率よく作るかですが、それだけではないんです。
一般的に、よく起こるのが乳酸が疲労物質であるという勘違いです。
乳酸そのものは疲労物質ではありません。乳酸が作られる過程で出来る水素イオンが疲労物質なのです。
水素イオンは、血液を酸性にしたり、筋肉の収縮を阻害したりします。
この水素イオン、最終的には【水】と【二酸化炭素】になります。
水素イオンを身体に溜めないようにするには、呼吸によって【二酸化炭素】をどんどん体外に出すことが必要です。
ですから、呼吸は【吸う】ことだけではなく【吐く】ことも大切なのです。