骨盤底筋と尿もれ
みなさんこんにちは☀️永井です٩( ᐛ )و
咳やくしゃみをした時、おもいっきり笑った時、重いものを持った時に、に尿がもれて困ったことはありませんか?
尿もれにはいくつかのタイプがあります。
(1)腹圧性尿失禁
重い荷物を持ち上げた時、走ったりジャンプをした時、咳やくしゃみをした時など、お腹に力が入った時に尿が漏れてしまうのが腹圧性尿失禁です。女性の尿失禁の中で最も多く、週1回以上経験している女性は500万人以上もいると言われています。
(2)切迫性尿失禁
急に尿がしたくなり(尿意切迫感)、我慢できずに漏れてしまうのが切迫性尿失禁です。トイレが近くなったり、トイレにかけ込むようなことが起きたりしますので、外出中や乗り物に乗っている時などに大変に困ります。本来は脳からの指令で排尿はコントロールされていますが、脳血管障害などによりそのコントロールがうまくいかなくなった時など原因が明らかなこともあります。
(3)溢流性(いつりゅうせい)尿失禁
自分で尿を出したいのに出せない、でも尿が少しずつ漏れ出てしまうのが溢流性尿失禁です。この溢流性尿失禁では、尿が出にくくなる排尿障害が必ず前提にあります。排尿障害を起こす代表的な疾患に、前立腺肥大症がありますので、溢流性尿失禁は男性に多くみられます。ほかに、直腸癌や子宮癌の手術後などに膀胱周囲の神経の機能が低下してしまっている場合にもみられます。
(4)機能性尿失禁
排尿機能は正常にもかかわらず、身体運動機能の低下や認知症が原因でおこる尿失禁です。たとえば、歩行障害のためにトイレまで間に合わない、あるいは認知症のためにトイレで排尿できない、といったケースです。
参考:日本泌尿器学会 https://www.urol.or.jp/public/symptom/04.html
今回は、腹圧性尿失禁についてお話したいと思います。
「骨盤底筋」ってご存知ですか?
「尿もれ」の原因。それは、骨盤底筋が弱っているのかもしれません。
骨盤底筋は、恥骨結合、左右の坐骨、仙骨、尾骨をハンモック状につないでいるインナーマッスルのことで、尿を止める時に使う筋肉です。
「骨盤底筋群」でおなかの中のたくさんの内臓や、重い脂肪を支えている筋肉です。年齢、出産なので「骨盤底筋群」がたるんでくると、膀胱と尿道がぐらぐらするようになり、尿もれの原因に…。
骨盤底筋が健康な状態だと、お腹に力がかかっても骨盤底筋の組織が反射的に尿道口を締め、尿もれを防いでくれます。
尿もれは骨盤底筋がゆるんでいるサインなのです。
骨盤底筋を鍛えられるエクササイズ!
骨盤底筋は、エクササイズで鍛えることができます。
一番簡単な方法は、おしりの穴をキュッと締めるエクササイズです。
(1)お尻の穴をきゅっと締め、次にゆるめます。これを2~3回繰り返します。
(2)次は、ゆっくり、ぎゅっと締め、3秒間ほど静止します
(3)その後、ゆっくりゆるめます。これを2~3回繰り返します。
慣れてきたら、通勤途中や入浴中、家事などをしながらでもできるエクササイズですのでぜひお試しください!
尿もれを悪化させる排尿の習慣!?
- おしっこをする時、お腹に強い力を入れて、腹筋の力でおしっこを絞り出している。
- 尿意を感じないのに、何度もトイレへ行っている。
- おしっこが出終わっても、さらにいきんで尿が残っていないか確認する。
- 便秘気味の人が、毎日トイレでいきむ。
こんなふうにおしっこをしていませんか?
上にかいてあることが習慣化すると、尿もれを起こしやすく、また悪化させる傾向があります。
おしっこをする時は、骨盤底の力を抜いてスムーズに出すことが大切です。
メタボの方は特に注意です!
メタボリックシンドローム(メタボ:肥満と高血圧・高血糖・脂質異常)が、尿もれのリスクを高める要因になっているのはご存知ですか?
筋肉や神経が衰えていくのは、年を重ねるごとに「血流」が悪くなるからです。メタボは、血流悪化の原因になります。血流が悪くなった状態を放っておくと、若くして排尿トラブルに悩まされることにもなりかねません。
メタボは生活習慣によって予防・改善できます。
バランスの良い食事と適度な運動が大切なのです。