塩化マグネシウム風呂の効果
マグネシウムは、口からだけでなく、皮膚から吸収できるって知っていますか?
日々の生活の中で、多くの人々がさまざまな疲労や不快感を感じることがあります。
ストレスや睡眠不足、運動不足になると体内のマグネシウムが使われ慢性的なマグネシウム不足になりがちです。
マグネシウムが不足するとイライラしたり、肌が荒れたり、肩がこったり、足がつったりといった症状が起こります。
今回は、塩化マグネシウム風呂の効果についてご紹介します。
塩化マグネシウムとは?
塩化マグネシウムは、マグネシウムと塩化物イオンから成る化合物です。通常は白色の結晶性粉末状であり、水に溶けやすく、水溶液は苦い味を持ちます。塩化マグネシウムは自然界にも存在し、海水中や地下の岩塩層などで見られます。
塩化マグネシウムは、お風呂のサプリメントとも呼ばれており、経皮吸収できる唯一のサプリメントと言われています。
塩化マグネシウムの健康効果
塩化マグネシウムにはさまざまな効果があります。
筋肉疲労、肩こりなどの解消
塩化マグネシウムは、筋肉の収縮と弛緩を調整する役割を持っています。疲労感や筋肉の疲労を軽減し、活力を取り戻す助けとなります。
他にも、肩こりなどの解消にも効果的な働きを持ちます。
肌の保湿、美肌効果
塩化マグネシウムには、皮膚の保湿効果や、ターンオーバーを促進する効果があります。また、塩化マグネシウムには、抗炎症作用もあるため、肌荒れやニキビ、などのトラブル改善にも最適です。
便秘解消
塩化マグネシウムは、腸内で水分を引き寄せるため、それにより腸内の排便を促進する効果があります。腸内環境を整え、便秘解消にも役立ちます。
ダイエット
体内では、脂質代謝や糖代謝に関与しており、エネルギー代謝を促進すると言われています。基礎代謝が改善され、カロリーの消費が増える可能性があります。
骨量の維持
塩化マグネシウムは、骨の主要成分の一つであるカルシウムの吸収を促進します。
また、骨形成細胞の活性化にも関与ししていて、骨粗鬆症の予防にも役立ちます。
睡眠の改善
塩化マグネシウムは睡眠の質を改善するのに役立つと言われています。リラックス効果や神経伝達物質のバランスを整えることで、より良い睡眠を促進します。
ストレス緩和
塩化マグネシウムはストレスホルモンのコントロールにも関与しており、ストレスの軽減に効果があるとされています。
塩化マグネシウム風呂
塩化マグネシウム風呂は、お風呂に浸かっている間に、体の表面から塩化マグネシウムを吸収することができます。
目安の量と時間
湯船のお湯150~200ℓに対して、マグネシウム150~300g(50粒くらい)を入れ、10~20分を目安に入浴がおすすめです。
お湯の温度は、入浴する人の体温より少し高めである、38℃~40℃程度が良いでしょう。
マグネシウムをお湯に入れてから溶け出して弱アルカリ性になるまでに約30分かかるので、お湯を入れてから30分以降に入るといいです。
個人差はありますが、毎日塩化マグネシウムのお風呂に入ると体の負担になるかもしれませんので、週2・3回を目安にするとよいでしょう。
塩化マグネシウム風呂のデメリット
たくさん効果のある塩化マグネシウム風呂ですが、人によっては使用を控えたほうがよく、風呂釜への影響もあるため注意が必要です。
ここでは、塩化マグネシウム風呂のデメリットと危険性を紹介します。
腎臓の悪い人は注意
塩化マグネシウムは皮膚から吸収されるため、体内のマグネシウムを補う効果がありますが、過剰に摂取した場合、通常は健康な人では尿として排泄されます。しかし、腎臓の機能が低下している人は、マグネシウムを十分に排泄できないため、体内にマグネシウムが蓄積され、高マグネシウム血症のリスクがあります。
ご自身やご家族に腎臓の機能が低下している人がいる場合、塩化マグネシウムを含むお風呂に入る前には医師に相談することが重要です。
肌に合わない
人によっては肌に合わないことがあります。塩化マグネシウム風呂へ入浴後、かゆみや発疹など肌に異常が見られた場合は使用を中止し、体をよく洗い流しましょう。
専門の医療機関への受診をおすすめします。
脱水になるリスク
お風呂に入る前と入浴後は、水分を十分に摂るようにしましょう。お風呂に浸かりながら汗をたくさんかく場合も、入浴中にこまめに水分補給をすることが大切です。また、塩化マグネシウムをお風呂に入れ過ぎると、さらに多くの汗をかくことになり、脱水のリスクが高まります。塩化マグネシウムをお風呂に入れる際には、使用量に注意してください。
風呂釜が傷む
塩化マグネシウムを使用する際には、注意が必要です。一部の塩化マグネシウムは、風呂釜や栓の鎖などの金属部品を傷つける可能性があります。長期間使用すると、金属部品に錆や劣化が生じることがあります。製品によっては、風呂釜を傷つけないタイプもありますので、製品を選ぶ際には注意してください。また、お家の風呂釜のタイプによっても影響が異なる場合がありますので、風呂釜の使用説明書を確認しておくことが重要です。
さらに、塩化マグネシウムを使用したお風呂では、追いだきの可否も確認してください。
追いだきが可能な場合、お湯を配管を通じて温めるため、長期間の使用で塩化マグネシウムによって配管が劣化したり、サビが生じる可能性があります。追いだきが許可されていない場合は、追いだきを控えるようにしましょう。
まとめ
塩化マグネシウム風呂は、日々の疲れやストレスから身体をリフレッシュさせるのに最適な方法です。塩化マグネシウムは、皮膚から吸収されやすいため、お風呂に溶かして使用することで効率的にマグネシウムを補給できます。マグネシウムは筋肉の緊張を和らげ、神経のリラックスを促す効果があります。
塩化マグネシウム風呂に入ることで、疲労感が軽減され、ストレスが解消されると同時に、肌もしっとりと潤います。
また、塩化マグネシウムは血行を促進し、代謝を活性化させるため、ダイエットや健康維持にも役立ちます。
健康的な生活を送るための一つの手段として取り入れることで、心身ともにリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。