一般演題[ 教育・マネジメント ]
O-103
Where there is a will,there is a way.
~経験則,方法論から導き出された33年を振り返る~
北野 達也
星城大学 経営学部 健康マネジメント系 医療マネジメントコース/
星城大学大学院 健康支援学研究科 医療安全管理学
1987年,第108回通常国会において「臨床工学技士」が資格法制化され31年が経過しようとしている.この間,臨床工学技術提供,医療機器保守・点検等臨床工学技士の業務内容も定まったのではないかと考えている.今後,我々の進む道にどのような方向性があり,後世(特に養成校出身シングル・ライセンサー)にどのような道標を築いていくことができるのか,当時,現任者特例経過措置で国家資格「臨床工学技士」を取得したものの使命であると言える.今回,演者が臨床現場で経験した呼吸・循環・代謝・内分泌領域等の臨床業務と臨床工学技士の関わりを中心に,これまでの33年を振り返りながら,後世に継承すべく数々の臨床工学マネジメントに関する経験則について述べる.また,現在,医療マネジメントコース専攻長として医療改革のできる医療人育成,そして,大学院,医学部においては「Patients Safety&Quality Manager」の育成,さらには地域中核病院における医療経営・管理顧問,医療安全管理顧問,臨床監査役として,医療マネジメントにおける新たな道標を築くべく数々の取り組みを実践しており,今後の医療政策のあり方,今後の医療経営・管理のあり方,医療専門職の方向性,医療オペレーション・マネジメントの方法論についても述べる.我々は「医療人として何をすべきか?」を常に考えなければならず,患者の方々に還元するためにも臨床工学技術を駆使した治療を考案し,広く臨床技術提供され,新たな治療の普及,医学の発展に寄与されたい.今後の展望として,神大病院,京大病院,名大病院をはじめとする600施設(2018.2現在)においては,看護師出身副院長が誕生している.欧米では,CE(臨床工学技士相当)が学位取得し,副院長,院長,理事長に登用されており,臨床工学技士などのコメディカルも参入しなければならない.さらに医療経営・管理学分野の学位を取得し,現場でのマネジメント経験を踏まえた上での「医療事故調査官(仮称)北野」,2年以上の専門教育を受けた患者安全・質管理者(Patients Safety&Quality Manager),臨床監査役(Clinical Auditors),評価調査者(Surveyor),副院長・院長補佐,理事長,医学教育専門家など,さらなる医療改革に結びつくより良き人材が,全国に輩出されることを切に願っている.
© 2018 第8回中四国臨床工学会. All Rights Reserved.
Produced by オンライン演題登録システム・査読システム|演題登録.com|
Produced by オンライン演題登録システム・査読システム|演題登録.com|