一般演題[ 心臓カテーテル・不整脈 ]

O-081
臨床工学技士のカテーテルアブレーション清潔介助準備による効果

安部 貴大、小谷 友喜、太田 裕、藤原 一樹、福光 達也、南城 香菜美、髙野 岳
鳥取県立中央病院 臨床工学室

【目的】
 当院では2016年12月より臨床工学技士(以後CE)によるカテーテルアブレーション時の清潔介助を行っている.今回我々は鎮静開始から3Dマッピング開始までの時間(以後 準備時間)を調査したので報告する.

【方法】
 2016年6月から2018年4月まで,心房細動アブレーションでCAGを行った症例を対象に,清潔操作を心臓内科医2名が行った場合(A群)と心臓内科医1名・CE1名で行った場合(B群)で準備時間を調査し,平均時間とその有意差,標準偏差を求めた.

【結果】
 準備時間の平均はA群(n=28)59分,B群(n=56)53分で有意差を認めた(p<0.05).標準偏差はA群14分,B群8分であった.

【考察】
 A群よりB群で準備時間が短かったのは,CEが行える手技は限られているため医師との準備作業の分担ができ,それぞれの業務に集中できたからと考えた.また,A群よりB群の標準偏差が小さい要因として,CEの手技が明確なことで効率よく準備を進めることができたからと考えた.CEの清潔介助は医師1名分の準備時間を削減,さらに準備時間短縮により,病院運営・カテ室運営に貢献できる手法と考えられる.

CLOSE
© 2018 第8回中四国臨床工学会. All Rights Reserved.
Produced by オンライン演題登録システム・査読システム|演題登録.com|