一般演題[ 心臓カテーテル・不整脈 ]
O-080
心房細動アブレーション術後の心房頻拍に対しEnSite Velocity Precision2.0におけるAutoMap機能が有用であった1例
大藤 竜輝、秋山 耀毅、嘉山 将章、河藤 壮平
岡山ハートクリニック 臨床工学科>
【症例】
64歳男性.2015年6月,長期持続性心房細動を指摘され当クリニック受診,心房細動治療実施.肺静脈隔離術,左房天蓋線状アブレーション,上大静脈隔離術,CTIアブレーションを施行.同年12月心房細動再発を認め,再治療実施.肺静脈電位,上大静脈電位に再伝導認めず.左房後壁,左房前壁に追加アブレーション施行.以後,洞調律維持していたが,2017年8月心房頻拍(AT)を認めアブレーション目的で入院となる.
【治療経過】
入室時はAT.クライテリア設定をCL:OFF,CL Tolerance±20msec,Speed Limit10.0mm/second,Distance1.0mm,Signal-to-Noise30とし,左房でAutoMap実施.
【結果】
前回の左房前壁の線状ラインのgapを介し僧帽弁輪部旋回するATであった.gap部ではfractionatedpotentialを認めcritical isthmusと判断し初回通電にてAT停止を認めた.ISP高容量投与,Burst Pacing行ったがAT誘発はされなかった.
【考察】
本症例の様に心房細動アブレーション術後のAT症例では電位取得解析が困難なケースが存在する.クライテリアを適切に設定しAuto Map機能を使用することでアノテーションが減少し短時間での解析が可能となり回路の特定に有用であった.
【結語】
心房細動アブレーション術後のATに対してEnSite AutoMap機能が有用であった1例を経験した.
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