一般演題[ 内視鏡 ]

O-048
内視鏡装置更新に向けての取り組み

長永 晃幸、佐藤 翔太、杉森 圭介
社会福祉法人 聖隷福祉事業団 聖隷淡路病院 診療技術課CE係

【はじめに】
 当院の内視鏡室における臨床工学技士(以下CE)の主な業務として,スコープ洗浄や機器点検,医師の介助などがある.今回は内視鏡装置更新に向けての取り組みについて報告する.

【方法】
 更新装置の候補として,オリンパス社製EVIS LUCERA ELITE(以下エリート),富士フィルム社製 LESEREO 7000(以下レザリオ) の2機種で検討した.1ヶ月間ずつ装置を試用し,機能調査及び医師・スタッフから聞き取りを行い比較した.

【結果】
 エリートは,従来のものよりも下部スコープの操作性の向上やスコープの種類,浸水対策など総合的な使いやすさが優れていた.一方レザリオは,画質や経鼻スコープの操作性やBLI観察とLCI観察が使用できる点で観察能力としては優れていたが,下部スコープの操作性やスコープ洗浄機へのセッティングに問題があった.

【考察】
 上部・健診を中心に行うのであれば観察能力の高いレザリオが優れているが,下部スコープの操作性や処置を含めた総合的な使いやすさという点ではエリートが優れていると考える.

【おわりに】
 今回,医師やスタッフとの意見交換を,CEの視点から行うことができた.今後もスタッフ・機器メーカと連携し安心・安全でより使いやすい機器の提供に努める.

CLOSE
© 2018 第8回中四国臨床工学会. All Rights Reserved.
Produced by オンライン演題登録システム・査読システム|演題登録.com|