一般演題[ 人工呼吸 ]
O-037
RT319の加温加湿性能評価
横井 芹奈、中山 智仁
香川大学医学部附属病院
【はじめに】
現在当院で使用しているNPPV用回路はVision加温加湿ディスポ回路であり,加温加湿器はPVH1000を使用している.しかし現在の運用では十分な加温加湿を得る事は出来ない為,Fisher&Paykel社製RT319を検討中である.これを使用し各条件下で温度,相対湿度,絶対湿度を測定したので報告する.
【方法】
呼吸器条件は,S/Tモード,FiO20.21,IPAP12cmH2O,EPAP4cmH2O,呼吸回数15回/minとし,温湿度計にモイスコープ,テストラングには,SMS社製のモデル肺を使用し下記の条件で,口元部の温度(℃),絶対湿度(mg/L),相対湿度(%)を測定した.
1:リーク10 L/min,挿管モード,延長チューブ有無.
2:リーク10 L/min,マスクモード,延長チューブ有無.
3:リーク30L/min,挿管モード,延長チューブ有無.
4:リーク30L/min,マスクモード,延長チューブ有無.
5:リーク50L/min,挿管モード,延長チューブ有無.
6:リーク50L/min,マスクモード,延長チューブ有無.
【結果】
1:延長チューブ有(27.73℃,100%,26.83 mg/L) 無(33.46℃,98.53%,36.01 mg/L).
2:延長チューブ有(25.5℃,100%,23.7 mg/L) 無(30.18℃,99.99%,30.69 mg/L).
3:延長チューブ有(34.8℃,100%,39.22 mg/L) 無(38.33℃,98.5%,46.27 mg/L).
4: 延長チューブ有(30.81℃,100%,31.74 mg/L) 無(32.55℃,96.62%,33.62 mg/L).
5:延長チューブ有(36.25℃,84.75%,35.83 mg/L) 無(38.44℃,98.45%,46.51 mg/L).
6:延長チューブ有(31.86℃,100%,33.59 mg/L) 無(33.53℃,96.91%,35.52 mg/L).
【考察】
NPPVにおいて口元部の温度は34℃,絶対湿度は32 mg/Lが理想的と考えられており,最も相似的な値として条件3,延長チューブ有であった.その為当院では,挿管モード,延長チューブ有での運用を基本とし,患者さんの訴えに対して上記結果をもとに,柔軟な対応をしていくべきだと考える.
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