一般演題[ 血液透析(清浄化・HDF)]

O-031
当院および当院グループ施設における透析液原水の化学汚染物質の評価

松田 卓也(1)、小松 晋也(1)、浅野 弘嗣(1)、山下 孔明(1)
斧 武志(1)、斧 香(2)、森下 寛史(3)、川村 美樹(3)
  1. 医療法人 仁栄会 島津病院 臨床工学科
  2. 医療法人 仁栄会 島津クリニック比島 臨床工学科
  3. 医療法人 成仁会 快聖クリニック 臨床工学科

【はじめに】
 本邦における透析液清浄度基準は1995年に日本透析医学会から提示され,その後も改定が行われている.2008年の改定では国際標準化機構(ISO)基準を基本として新たな透析液水質基準が示され,2016年の改定では生物学的汚染物質(ET,細菌)に化学的汚染物質の管理が加えられた.

【目的】
 当院および当院グループ施設における原水の生物学的汚染物質および化学的汚染物質の測定を行った.

【方法】
 当院および当院グループ施設で使用する原水(市水または井水)の採水を行い,生物学的汚染物質および化学汚染物質の測定し,日本透析医学会2016年版透析液水質基準を満たしていることを確認した.

【結果】
 採水した市水または井水の評価は,生物学的汚染物質および化学汚染物質ともに2016年版透析液水質基準の基準値内であった.

【考察】
 現在,透析治療中に透析液から血液への逆濾過が起きる高濾過型ダイアライザや直接血液に透析液を注入するオンラインHDF治療が主流となっている.安全で清浄度の高い透析液を使用するためには,透析液に使用する原水の生物学的汚染物質および化学汚染物質をできる限り除去することが必須である.

【結論】
 当院および当院グループ施設における原水の生物学的汚染物質および化学的汚染物質の測定結果は,日本透析医学会2016年版透析液水質基準値内であった.

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