一般演題[ 手術関連 ]
O-026
当院における仙骨神経刺激療法への関り
門田 秀(1)、別府 信幸(1)、長生 浩輔(1)、坂東 利紗(1)、徳森 美佳(1)、
櫛部 圭吾(1)、乗松 由香(1)、川口 達也(1)、東 幸司(1)、長野 準也(1)、
東 浩司(2)、渡辺 浩毅(3)
- 社会福祉法人 恩賜財団 済生会松山病院 ME部
- 社会福祉法人 恩賜財団 済生会松山病院 泌尿器科
- 社会福祉法人 恩賜財団 済生会松山病院 副院長
【背景】
現在,難治性過活動膀胱を有する患者数は1000万人を超えると推定されるが,これまでに有効な治療方法が確立されていなかった.2016年9月より仙骨神経刺激療法(SNM:SacralNeuromodulation以下,SNM)は難治性過活動膀胱に対する保険適用が認められ,当院でも2018年4月よりSNMを開始した.
【目的】
SNMとは,臀部に植込んだ神経刺激装置より仙骨神経へ電気刺激を持続的に流すことによって,難治性過活動膀胱や便失禁等の排尿・排便機能障害の症状を改善する治療方法である.今回,中四国では初となる症例を経験したので,臨床工学技士としての役割を報告する.
【方法】
SNMに対する知識と技術を習得するため,看護師とともに勉強会を開催し職種ごとに役割を振り分け,治療に参加することとなった.術中での臨床工学技士の役割として,リード挿入時における体外式神経刺激装置を使用した刺激反応の確認,神経刺激装置植込み時では,医師用プログラマを操作し,プログラミングおよび電極インピーダンスの測定を行い植込みは終了となる.術後は,患者へのフォローアップとして患者用プログラマの操作説明および1ヶ月毎の神経刺激装置本体の動作確認を行い医師に報告している.
【結果】
役割分担を明確にすることで円滑な治療を実施することができた.また,臨床工学技士がフォローアップを行うことで患者への装置に対する理解が得られ不安感も解消された.
【考察】
臨床工学技士は医師と綿密なコミュニケーションを築くことで,個々の患者に適した刺激条件や治療効果を発揮し,安全な治療が提供できる.
【結語】
専門的な知識や技術を習得するために,積極的に学会や研修会に参加し,症例を重ね今後の経験に活かしていきたい.
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