一般演題[ 血液透析(患者管理)]

O-004
当院の血液透析患者に対するPronto®の使用経験

小松 晋也、坂東 大樹、西村 亜美、松田 卓也
医療法人 仁栄会 島津病院 臨床工学科

【はじめに】
 Pronto(マシモジャパン株式会社)はトータルヘモグロビンSaturation Pulse Hemoglobin(SpHb),および末梢循環血液量の指標Perfusion Index(PI)を非侵襲的に測定できる.

【目的】
 ProntoによるSpHbおよびPIを測定し,その有用性について検討した.

【対象】
 対象患者79名(男性52名,女性27名),年齢と透析歴は中央値で69歳(36~91)と55ヶ月(1~427)であった.

【方法】
①血液検査日にProntoによるSpHbの測定を61名に実施し,検査 結果で得られたヘモグロビン値と比較した.
②18名の患者の第2足趾へセンサーを取り付け透析中のPIを測定 し,下肢の末梢循環血液量の推移を観察した.

【結果】
①ProntoによるSpHbの結果と血液検査結果で得られたヘモグロビ ン値とでは相関r=0.74(p<0.01)がみられた.
②透析開始時の平均PIは1.66±1.33%であったが,透析治療の進 行とともに低下し,透析終了時には0.98±1.12%まで低下した.

【考察】
 Prontoは非侵襲かつ簡便な操作でヘモグロビン値や末梢循環血液量の測定が可能であった.

【結論】
 ProntoによるPIおよびSpHbの測定は有用である. 

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