特別講演 Ⅰ
市民公開講座 Ⅰ 医工連携による医療機器開発

医工連携事業の成功事例:異業種新規参入でクラスⅢ治療器にチャレンジ

福光 秀之
株式会社タカトリ 医療機器事業準備室

 株式会社タカトリは,奈良県橿原市に本社を置く中小企業である.昭和31年に繊維機械メーカーとして設立,昭和58年に半導体製造装置を開発し,現在は,液晶製造装置,マルチワイヤーソー(半導体・LED材料加工機)など,主に電子分野向けの産業機械メーカーである. 平成25年に経済産業省(後にAMED)医工連携事業化推進事業の採択を受け,徳島大学との医工連携により胸腹水濾過濃縮用装置 M-CARTを開発し,平成30年3月20日付で製造販売承認を取得した.
 異業種から医療機器分野への新規参入にあたっては「ものづくり」だけではなく,製造販売業許可,製造業許可,ISO13485取得,製造販売承認など,多くの薬事手続きや体制構築を要する.
 これらの課題を医療機器開発支援ネットワーク「伴走コンサル」などを活用し,有識者からのアドバイスを得ながら解決した事例を報告する.

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