パネルディスカッション 1
集中治療を深める
~準備と使用中点検だけではいけない、医師に対してsuggestionを行えるCEになろう

呼吸療法の臨床により深く関わるために

荒田 晋二、原子 成也、田中 智子、平野 恵子、瀬尾 憲由
JA広島総合病院 臨床工学科

 近年,多くの施設でCEが集中治療領域において業務を行なっていると推測されるが,今一歩臨床深くまで関われていないのが現状のようである.  この現状を踏まえ,日本臨床工学技士会では,集中治療業務においての新たな業務指針にCEがより深く集中治療のンスの把臨床に関われるよう配慮されるというが,実際にどのような切り口から臨床に関わっていけばよいのか,特に呼吸療法の臨床により深く関わるためにどのような取り組みを行なって行けばいいかを,私の経験を踏まえお伝えする.
 実際,臨床に深く関わるためには,CE目線の意見に説得力をつけることが必要だと考える.そのためにも,最低限のガイドラインやエビデ握,有名な論文や研究発表を理解しておくことも必要であるが,まずは自分自身が呼吸療法について理解しておかなければならない.一つの方法としては認定士の取得であり,私は勉強するきっかけの一つとして「3学会合同呼吸療法認定士」や「呼吸治療専門臨床工学技士」取得のための勉強を行なった.そして,臨床においては,患者さんの呼吸パターンをしっかりアセスメントすることを心がけた.
 しかし,suggestionを行えるCEになるためには知識だけでは不十分であると実際の経験を通じて感じている.知識だけを押し付けても逆効果に繋がってしまい,受け入れてもらえない可能性もあることから「どのタイミングで,どのように伝えるか?」が最も重要であり,受け入れてもらえる環境にするためには,普段からいかにコミュニケーションを図り,人間関係を構築するかであると考える.
 以上のことを念頭に,「どのような切り口で臨床に関わっていけばいいのか」,本セッションを聞いてくださる皆様と本内容を共有したい.

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