ワークショップ 2
若手委員会企画
これからどうする?~今の若手CEが出来ること

高知県Y・ボード担当が思うこれからの臨床工学技士とは?

中川弘之
一般社団法人高知県臨床工学技士会 高知県Y・ボード担当

 高知県Y・ボードとしての目的は臨床工学技士の認知度向上,志望者拡大,施設間の繋がりの強化である.2年前までは親睦会を中心に活動していたが,一昨年に行われた中四国臨床工学会高知大会での臨床工学技士体験イベントを皮切りに,昨年よりY・ボード委員が8名に増え,本格的に活動を行っている.昨年度の活動内容として,高知県下の中学校・高校での職業紹介の授業への参加やチャリティー活動への参加を行った.中学・高校での職業紹介は臨床工学技士という名前さえ知らない学生達に対して行っており,今後彼らが将来を考えた時の選択肢の一つとして臨床工学技士があればと考えている.この活動が成果として表れ,実感できるのは5年先か10年先かは分からないが続けていきたいと思う.今年度は4月に「学術委員会では行わないようなセミナー」を目的にプレゼンテーションスキルについて講師を招いてセミナーを開催し,30名以上の参加があった.
 Y・ボード活動を行っていて課題だと感じた事として高知県は地理的に東西に長く,総会や勉強会などは会員数の多い中央部で行っている.そのため,西部・東部の会員の参加が困難になっているのが実情である.中央部から離れた地域での開催など,今後検討が必要である.また,技士会入会促進にも力を入れたいため,施設間の交流や養成校との繋がりの強化も必要と考える.
 昨今の臨床工学技士を取り巻く環境は刻々と変化し,私達臨床工学技士は新たな領域とそれに伴う新たな質が求められている.それらに対応できるように技士会も今まで以上に質の高い情報を提供する必要があり,それが会員一人一人のステップアップに繋がると考えている.今後の臨床工学技士は何を感じ,何を成すべきか,どうあるべきかを考え,高知県の臨床工学技士として特色を生かした活動を行っていきたい.

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