ワークショップ 2
若手委員会企画
これからどうする?~今の若手CEが出来ること

広島県Y・ボード担当が思うこれからの臨床工学技士とは?

前田 哲典
一般社団法人広島県臨床工学技士会 広島県Y・ボード担当

 今回の若手委員WSでは,「当県の人材活性位委員会の活動内容」,「職場,技士活動を通し感じる今後の臨床工学技士について」の2点を述べる.まずは活動内容について報告する.当県では,Yボード活動により力を入れるべく,「若手委員会」から「人材活性化委員会」に名称を変え,委員も1名から5名と増員し活動を始めた.活動目的としては,「今後を担う若手技士の発掘と知識向上」,「他施設との交流を図る為の場を提供する」である. 活動内容としては,1月に新年会を開催,5月に勉強会を開催,7月に当県の透析療法セミナーとの合同企画で若手技士を対象としたセッションの枠を設け,8月頃にCarp観戦交流会の開催である.
 各活動の詳細としては,新年会は今まで開催していた事業を人材活性委員会が受け継ぐ形となった.5月の勉強会は「スーツの着こなし方」のテーマに基づき,学会等で着用するスーツの着こなし,社会人としてのマナー向上を目的として開催した.参加者は入職3ヵ月から5年目の会員,さらに学生の参加も多くみられた.7月の勉強会合同企画は,若手技士の学術参加,発表のための内容とし,「学術の手引き」,「統計学」をテーマとした. 8月の交流会は,若手委員会の頃から開催しており,今年で第3回目である.当初のテーマとして,ただ交流を行うのではなく,広島県民のアピールポイントでもある「広島東洋Carpの試合を観戦しながら交流を行えば,共通の話題から会話が弾むのではないか」と考え開催した.現在は,開催時期が近付くと今年も開催しますか?と問い合わせがあるくらいまで人気の交流会となっている.
 今後の臨床工学技士ついては,現在臨床工学技士が業務に関わることで取れる医療加算「独占業務」は極わずかであり,現職の臨床工学技士の大半が関わる透析分野においても独占業務がないのが現状である.つまり臨床工学技士の業務は,他職種でも行える業務が多く,臨床工学技士そのものが不必要と捉えられても不思議ではない.今後,臨床工学技士が生き残るためには専門性を活かし,在宅医療など確立していない分野での独占業務を増やしていくことが重要な課題と考える.このような現状を我々人材活性化委員会は,知識向上だけではなく,今後どうすべきかを多くの若手技士に伝え,自ら考える場を提供する活動をして行きたい.

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