ワークショップ 1
男女共同参画企画
女性臨床工学技士の最前線~これが私の生きる道~

私の歩み

清水 紋子
独立行政法人国立病院機構 東徳島医療センター

 結婚を機に職場を変わる事を決意した.翌年,独立行政法人国立病院機構東徳島病院(現,東徳島医療センター)の採用試験を受けた.その翌年,病院初の臨床工学技士(以下,CE)として採用され,職場近くのマンションへ転居した.2年後に第1子を出産し,夫と子供の3人暮らしが始まった.当時の体験談です.子供を寝かしつけた直後,病院から呼び出しがあった.深夜である為,隣町に在住している夫の両親にも預ける事ができず,勤務中の夫に連絡をした.しかし,人数制限のあるシフトの為,仕事を途中で抜ける事ができなかった.止むを得ず実家の両親に頼んだが,マンションまでは片道1時間の距離であった.緊急の呼び出しであった為,両親が到着する1時間を待つ事ができず,苦慮の末,子供を1人マンションに残し,病院へ向かった.到着後も実家の両親からの連絡まで,緊急対応と子供の心配とでやきもきしたのを覚えている.幸い子供が起きる事もなく,両親がマンションに到着したので,事なきを得た.今でも可愛そうな事をしたという思いが込み上げてくる.当時,CEが1名だった為,常に待機状態が続いていたが,待機手当等はなかった.6年後にCEが2名となり,現在は3名となった.急な残業や子供の体調不良時等にも協力を頂き,無理なく仕事をする事ができている.また,転居8年目に夫の両親と同居を始め,第1子出産後8年目に第2子を出産した.同居という事もあり,夫の両親には子供の体調不良に加え,出張や残業時には保育所の送迎等にも協力を頂いている.そんな事もあり,仕事と育児のバランスが取れない等の精神的ストレスは軽減された.しかし,同居が故の精神的ストレスが多かれ少なかれあるのが事実です.我家では,ある程度のルールを作り,互いに干渉しないと決め,今年5年目を迎えた.
 このような経験から,結婚・出産を考えている女性CEへアドバイスをさせて頂けるなら,2点の事をお勧めする.1点目は,核家族であれ同居であれ,頼れる方(両親など)がいる場合は,頼りましょう.2点目は,年齢が若いうちに出産する事をお勧めする.私自身,第2子出産が高齢出産となった為,体力的に育児不安を感じる時が多々ある.同様に,同居している夫の両親も高齢になる為,日々,疲労感を漂わせながら育児を手伝ってくれている.育児は親の年齢にも大きく左右される為,経験者の立場から少しでも早めの出産をお勧めする.

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