ワークショップ 1
男女共同参画企画
女性臨床工学技士の最前線~これが私の生きる道~

当院における女性技士の活躍~私の働き方~

田中 直子
学校法人川崎学園 川崎医科大学附属病院 MEセンター/
川崎医療福祉大学 医療技術学部 臨床工学科

 川崎学園は医科大学をはじめとする6つの教育施設と2つの総合病院が緊密に連携し,人間性豊かな良き医療人の育成を目的として,医学,医療福祉,医療技術の教育と研究を行い,また,附属病院(1182床)および総合医療センター(647床)は地域の基幹病院として診療と医療の発展に努め社会へ貢献している.現在,両病院のMEセンターの臨床工学技士(以下,技士)は40名おり,このうち技士長および役職者は7名(男3女4),スタッフ内訳は附属病院27名(男19女8),総合医療センターは13名(男11女2)である.また,附属病院では女性技士をMEセンター,手術室・ICU,透析センターと各部署に満遍なく配置している.当学園の技士は,両病院を兼務する者,配置部署における業務に加え,その他の専門業務等を担当する者,医療福祉大学臨床工学科(以下,医福大)の非常勤講師等を担う者が複数名おり,横断的かつ相互に協力し合いながら様々な業務を遂行している.私自身は附属病院MEセンターの主任技士を本務とし,特定機能病院として求められる医療機器等の保守管理業務や各種生命維持管理装置研修会の開催等,加えて医福大教員を兼務して臨床実習指導や学内講義,実習,卒業研究生の指導等を担当している.
 平成27年に女性活躍推進法が施行され,当学園においては女性の職業生活における活躍を迅速かつ重点的に推進する取り組みとして有休取得率30%以上を目指している.女性技士の活躍は,男女ともスタッフ全員が自らの希望に応じた形で職業生活と家庭生活の両立を図ることのできる労働環境を整備することにより,実現できると考えており,当院MEセンターでも有休取得率50%以上を目標としている.また長時間労働の是正や多様な働き方を構築するためには,スタッフ1人1人の生産性向上が重要であり,若手スタッフのワークエンゲージメントを高めることも役職者の役割と考えている.そこで,当MEセンターにおけるスキルアップや業務改善,大学教員として病院スタッフと連携した学生教育などに関する様々な取り組みを紹介し,女性技士の働き方について,皆様と積極的に意見交換をさせていただきたいと考える.

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