心エコーで識る心臓のはたらき〜CEさんに知ってほしい心エコーの知識〜

原田 顕治
自治医科大学 循環器内科学講座

　循環器領域における臨床工学技士 （CE）の皆さんの存在は，もはや不可欠な存在である．昨今，「ハートチーム」という言葉も浸透し，多職種が協力して循環器疾患の治療に臨まれている施設も増えてきたことと思う．それに伴い，臨床の現場やカンファレンスで，聞き慣れない専門用語に遭遇することや，よく耳にするが今ひとつ理解できていない事項があっても当然といえよう．
　日常臨床で循環器領域における心エコー検査は必須である．「左室収縮力」「EF」「ストレイン」「左室拡張能」「E/e’ （ｲ-ｵｰﾊﾞｰ ｲｰﾌﾟﾗｲﾑ）」「HFpEF（ﾍﾌﾍﾟﾌ）」「asynergy （ｱｼﾅｼﾞｰ）」「SAM （ｻﾑ）」etc.・・・．心エコー検査で心機能を評価する際に，いずれも基本かつ重要なキーワードである．一度ならず聞いたことがあると思われるが，本当に理解できているだろうか．今回の講演を通じて心機能をより深く理解していただくことが，循環器疾患の病態の正しい把握や各種医療機器との関連を考えていく上での一助になれば幸いである．

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